現在は I'm Flicka の造作をしています。
新建材や、べニアは一切使わず、無垢の杉板を使って製作しています。
木は生きている。
呼吸し、熱を遮り、音を吸い込み、ニンニク料理の臭いもすぐに吸い込む。
足触りや、暖かい色合いで心落ち着かせてくれる。
こんなにたくさんの良い点がありますが、
加工をする際には気を使わなくてはなりません。
木は反ります。木は収縮、膨張を繰り返します。
割れます。
釘やビス、接着剤などで固定すると、収縮に耐えきれず割れたり、膨張に耐えきれず浮いて外れてしまいます。
そこで昔の大工は知恵を使いました。
収縮の邪魔をしないが反りを止める方法
吸い付き蟻桟

床の間の大きな一枚板の裏や、テーブルの一枚板など無垢の木のそりを止める技法です。
桟を押さえつけながら打ち込んでゆきます。

その他には相欠き留め継

和室の造作仕事で覚えた仕事が役に立っています。
手間はかかりますが、居心地の良い空間を作りたいと思います。